さて今回は、東野圭吾さんの「手紙」を読んでみました!
読むことになった動機は、書店にでかでかと宣伝されていたからです。
「秋のなんとかかんとか100選」に選出されていました。
(記事投稿は2月ですが、購入したのは昨年の秋!)
東野圭吾さんというと、
「ガリレオシリーズ」が印象強いです!
個人的に福山雅治さんの大ファン。。。
※以下、ネタバレ注意です
Contents
ストーリーは如何ほど
本のストーリーは、『ある犯罪者の弟』の生き様を描いたもの。
ある犯罪というのは、『強盗殺人』
理由はなんにせよ、それを犯してしまった兄は当然逮捕されますが…
主人公は兄ではなく、その弟。
彼らは元々身寄りがなく、兄が刑務所入りしてしまったことで、弟はますます孤独を極めました。
それは兄も同じなのですが、務署内の兄は食事が保障されていること、風雨を凌げる環境に身を置いている、という事を考慮すると、
弟の背負った不自由さは兄より大きい。
罪人の家族、というだけで弟の人生は波乱なものと化しました。
感じたこと
犯罪を犯したとき、社会性を失うのは罪人だけではないということ。
親族も少なからず社会から敬遠される。
それも本人の努力ではどうにもならない。
例えば自分とかなり近くの親族。共に過ごしている方でも構いませんが、
自ら命を絶ったとしますと、それは犯罪ではありません。
が、そのあと残された自分には少なからず制限が与えられます。
生活しているコミュニティーにそのことが広まれば見えない壁が作られる。
「家族構成は?」なんて言われたときに逐次そのことが思い出される。
1種の社会性の喪失です。
本書の場合はその出来事は犯罪なのですが!
もし自分が弟の立場だったとしたら…絶望の塊を体に埋められたように感じると思います。
でも現実自分の身に起きないかって言われると、十分その境遇になることは考えられますし…
今はネット社会なので一度犯罪を犯すとものすごい速さで情報は行き渡り、それも長い期間事実として残るので、
就職・結婚・融資・交友関係あらゆることにおいて社会的制限が掛かっちゃいます。
「手紙」の意味
本書のタイトルは、その兄弟を繋いでいたものから取られたものだと思います。
読む時々でその「手紙」は姿形を変貌させていきます。
最後の手紙は特に感慨深かったです(´;ω;`)
気になる方は是非読んでみてください(・∀・)ノ