物理、化学、生物・・・
普通科高校に進学して、中学校まで「理科」という一つの括りだったのが突然3つに分岐した衝撃は今でも少し覚えています。
今回は理科にフォーカスを当てて記事を書いてみようと思います!
中学校の時はあらゆる分野をざっくりひとまとめにして、理科1分野2分野!みたいなまとまりで
色んな知識をバーッと詰め込まれます。

そうすると分野ごとに自分の得手不得手がかなりはっきり浮き出てきて
圧力、気候(飽和水蒸気含む)、電気のあたりが苦手という中学生は多いと思います。
単純に用語を覚えるのが苦手な人は除いて、だいたい「計算問題」が絡んでくると脱落する人が多いように感じます。
そんな人は特に続きを読んでもらいたいと思っています!
計算問題だからこそ意識してほしいのは○○!
計算問題、特に理科における計算問題で意識してほしいことがあって、
それは・・・「単位」です!!
「長さ」ならばcmとかmとかmmとか・・・「時間」ならば秒とか分とか時間(アワーの方)とか・・・
これらはまぁ日常生活でも使うのでアレですが、ニュートンとかパスカルとかアンペアとかジュールとか、
理科特有の単位はたっくさんあります!
単位に着目すると何がいいのか?
どうして単位に着目してほしいかと言いますと、
「単位と、単位ごとの意味を知るだけで覚えなくていい公式がたくさんあるから」です。
単位ごとの意味っていうのは、ボルトだと電圧、パスカルだと圧力みたいなものです。
例えば比較的苦手な人が多いであろう「圧力」
中学レベルで圧力というと代表的単位は「パスカル」ですね。記号はPaです。
ここで一問!
「質量10kgの直方体が目の前にあって、面積50㎝^2の面Dを下にして床に置いた時に床に及ぼす圧力はいくらか~?」
みたいな問題って中学生では頻出ですよね。
但しここでは質量100gを1Nとする~みたいな文言付きですよね。(高校生では違うと思いますが。)
画面前の中学生は解けますか?高校受験生さんは余裕で解けてほしいです・・・
質量が10㎏で、面積が50㎝^2だから10/50=0.2Pa?
いやいやニュートンに換算する文言があるから、10㎏=100Nにして100/50=2Pa?
おいおいどっちも違うだろ。100×50=5000Paだろ!
なんてのは勉強不足が甚だしいですね|д゚)
でも実際手も足も出ず解答欄は真っ白なんて中学生、いるはずです。
ところがもし! 圧力を圧力として覚えるのではなく、
単位をまとめて覚える・・・つまり「Pa=N/m^2」と覚えていれば、単位を見るだけで解けちゃいますよね。
上の式の通り、「パスカルはニュートンを面積で割ったもの」です。
ただ注意してほしいのが、面積はメートル単位であること。センチメートルではありません。
そして割られる方はグラム単位ではなくニュートン単位なのです。
総じて先ほどの問題では、まず10㎏を100Nに。そして50㎝^2を0.005m^2に換算します。
ここでもう一つ言っておくと「㎝^2をm^2に変換できない」というパターンの人もいると思います。
それは・・・色々方法はありますが・・・一辺が100㎝の正方形と、一辺が1mの正方形があるとすると、
どちらも1辺の長さは同じなので面積も同じなはず。
100㎝×100㎝=10000㎝^2=1m×1m=1m^2
そうすれば、1㎝^2は0.0001m^2なので・・・みたいなプロセスを踏めば換算できるかなと思います。
(他のやり方でもできます)
話を戻すと、ニュートンの値とm^2の値が出てきたので、パスカルの定義式に従って・・・
100N / 0.005m^2 = 20000㎩が答えとして導き出せますよね?
こんな類の問題は中学では本当に多いです。
じゃあ覚え方は?
私オススメの覚え方は、「意味を理解しておくこと」です。
先ほどの㎩なら「ニュートンをメートル2乗で割ったもの」
仕事率なら「仕事量を、それをなすのにかかった秒で割ったもの」etc…
ただ漠然と単位だけ名前だけ記号だけを覚えていってしまうとそのうち頭打ちしてしまいます。
そして単位は高校・大学と上がるにつれて難しさを増していき、
JをSI単位(調べてください)に換算することや、波長と波の速さから周波数を求めさせるとか。
でも知っている人からすれば常識の範疇ですし、そんな人たちは共通して記号の意味と単位はキッチリ頭に入っています。
だから計算問題も朝飯前なんです!
今は理科が苦手な人でもすぐに点が上がると思いますので、ぜひ参考にしてみてほしいです!
あ、数字の計算ができない人は数学からやりなおすといいかもしれないです(笑)